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悩みと治療のQ&A
Q.精神科の薬はやめられなくなりますか?3>
A.くせになってやめられなくなるのは、一部の薬のみです。
従来型の睡眠薬や、抗不安薬と呼ばれる薬は、身体依存(くせになる)があり、現在では処方できる期間が原則1年以内に制限されています。
当院では、これらの薬は基本的に使用しません。
ただし、どんな薬を使っていたとしても、しっかり病気を治っていないのに薬をやめると、また症状が出てきてしまうことがあります。
そのため、症状が出た原因に注目した治療が重要です。
当院では、そのような治療を心がけています。
(ご注意)
従来型の睡眠薬や、抗不安薬を長期に内服している方は、自己判断で急にやめることは避けてください。強い不安や不眠などの反動を生じることがあります。無理のないやめ方がありますので、お近くの医療機関にご相談ください。
身体依存が問題となる薬の例 | |
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従来型の睡眠薬 | 抗不安薬 |
エスゾピクロン(ルネスタ) ゾピクロン(アモバン) ゾルピデム酒石酸塩(マイスリー) トリアゾラム(ハルシオン) フルニトラゼパム(サイレース) ブロチゾラム(レンドルミン) リルマザホン塩酸塩水和物(リスミー) ニトラゼパム(ベンザリン) など |
アルプラゾラム(ソラナックス) エチゾラム(デパス) クロキサゾラム(セパゾン) クロチアゼパム(リーゼ) ジアゼパム(セルシン、ホリゾン) ブロマゼパム(レキソタン、セニラン) ロフラゼプ酸エチル(メイラックス) ロラゼパム(ワイパックス) など |
新しい睡眠薬(依存性が極めて低い) | |
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ラメルテオン(ロゼレム) スボレキサント(ベルソムラ) レンボレキサント(デエビゴ) |
Q.認知行動療法って何ですか?3>
A.認知行動療法(CBT)は、考え方や行動のくせに注目し、変えられるところから変えていくことで、気分の改善、不安の軽減を図る治療法です。
下記の疾患への効果が科学的に証明されています。
- うつ病
- 不安症
- 社交不安症
- 強迫症
- パニック症
- 心的外傷後ストレス障害 等
ご⾃⾝のストレス対処スキルが向上するため、回復後のうつの再発率が低いことも報告されています。
CBTがどのようなものか知りたい方は、自分で実施できる本、サイト、アプリなどが多数ありますので、まずはご覧になってみるのもよいと思います。(リンク:認知行動療法活用サイト「こころのスキルアップ・トレーニング」)
当院では、大学の認知行動療法センターのメンバーや公認心理師を含む経験豊富なスタッフがCBTを行います。ご興味のある方は、ぜひ一度お問い合わせください。
※CBTを受けていただくのが適当かは、医師が診察をして判断しますので、まずは医師の初診をご予約ください。